またしても急転直下の展開

政府がダコタパイプラインへのアクセスをブロック(Breitbart誌より)
standingrocksioux
The U.S. Army Corps of Engineersというのは、日本語ではアメリカ陸軍工兵隊と訳されているようですが、とにかく、工事の区域というのは、国有の土地であって、そして、陸軍が、土地の所有についての権限を持っているらしい。
なので、今回、陸軍工兵隊が、抗議デモが激化しているStanding Rock Siouxの区域の土地の使用権を、会社側(オイルカンパニー)には与えないという判断をしたようです。

知事は数日前に立ち退き命令に署名していた

これに先立って、11月29日の時点で、州知事のJack Dalrympleは、デモ隊への立ち退き命令に署名をしていたそうです。→N.D. Gov. Jack Dalrymple orders Dakota Access pipeline protesters to evacuate
その主な理由は、「寒いし、これからもっと寒くなるし、ここにいると死ぬかもしれなくて、危険だから」ということだったみたい。
…しかし、今回の陸軍側の決定は、州知事の意向には反している。

陸軍側は迂回を提案?

Assistant Secretary for Civil Works Jo-Ellen Darcy said in a news release that her decision was based on the need to “explore alternate routes” for the pipeline’s crossing.

“Although we have had continuing discussion and exchanges of new information with the Standing Rock Sioux and Dakota Access, it’s clear that there’s more work to do,” Darcy said. “The best way to complete that work responsibly and expeditiously is to explore alternate routes for the pipeline crossing.”
陸軍側の報道官によれば、ルートの迂回が最もよい方法ではないかと。
…そんなん、最初から決まってるじゃん。

弾圧していた保安官側は

ここの州は、保安官制ですから、保安官のKyle Kirchmeierは、ゴム弾とか催涙ガスを使って、ファシストさながらの弾圧をしてきたわけですが、この人だって↓
…アメリカの警察官って、だいたいデブなんですけど、この人なんかも、減量が必要ですよねえ。どうでもいいけど。
“local law enforcement does not have an opinion”

「特に意見はない」
…まあ、この人なんかも、結局は「手先」だったわけで、自分の意思とかでやっていたのとは違うはずですね。
本当に悪い人というのは、こういうふうな「汚れ仕事」は、自分ではしないんですから。

ホワイトハウス側は

U.S. Secretary for the Interior Sally Jewell said in a statement that the Corps’ “thoughtful approach … ensures that there will be an in-depth evaluation of alternative routes for the pipeline and a closer look at potential impacts.”

内務長官のサリー・ジュウェルは、「(陸軍の決断は)よく考えられたアプローチだ…パイプラインルートの代替案については、もっとよく調べて、深い評価をするべきだ」と述べた。
…まあ、こんなものが、陸軍側の決断なわけがなくて、ホワイトハウスから行ったはずなのに、まるで「他人ごと」のように笑。

法務長官は

ロレッタ・リンチ、クリントンのeメール問題に便宜を図って、機内密談で不起訴にした人ですね。
Attorney General Loretta Lynch said the Department of Justice will “continue to monitor the situation” and stands “ready to provide resources to help all those who can play a constructive role in easing tensions.”

“The safety of everyone in the area – law enforcement officers, residents and protesters alike – continues to be our foremost concern,” she added.
うーん、ひたすら、プロテスターたちの「安全」を気にかけているというふり

会社側は

The company constructing the pipeline, Dallas-based Energy Transfer Partners, had said it was unwilling to reroute the project. It had no immediate comment Sunday.

パイプラインを建設している、ダラスに拠点を置くエナジートランスファーパートナー社は、迂回は意に沿わないと言っている。日曜日の時点ではコメントを出していない。

先住民側は

ちょっとまだ、正式な声明は出していないということですが、すぐに出るんじゃないんでしょうか。
取りあえず、サンダース支持者のツイートから。

完全勝利と思うべきではない

というのは、この前のオバマの政治決断のときも、そうだったからです。
最高裁で負けた直後でしたから、あのときだって、誰もが「大逆転の満塁ホームランだ」と言っていて、そういう記事なんかも見ました。
でも、ぜんぜんそうじゃなかった。
オバマなんて、やる気がないというよりも、オバマ本人には「決定権がなかった」というのが、本当のところではないのか。
そして、前回のオバマの介入は、どう考えても、クリントンの選挙対策のための一時しのぎが目的でした。
そして、今回のことは、死人が出ることを最も嫌った「誰か」が、動いた、そういうふうに、私は思いますね。
自分の残りわずかな任期中に、パイプライン工事のせいで、死人を出したくない、オバマか、またはですが、トランプかもしれないな。

トランプが「ゴリ押ししたい」と思っているとは限らない

もしも、トランプが、迂回を考えていたとしたならば、オバマ(と企業側)がいくらがんばっても、無駄ですよね。
トランプは、パイプライン事業は推進するつもりですし、これが彼の政策の根幹であって、ここで雇用も大創出する予定なんです。
だからこそ、「死人を出した」りして、悪いイメージを作りたくないというほうが、普通だろうと思う。
この人は、商売人であって、「軍人=人殺しをする人」ではないんですね。
なので、トランプのことは、もっと「複雑な目」で、見るべきで、トランプがパイプラインを推進だから、ノースダコタの件をゴリ押ししたいに決まっているというふうに思い込むのは、短絡的にすぎるんです。
トランプは、現段階では、なんの権限も持っていませんが、彼が「迂回を検討する」という方向性であるということが、誰かを通して、オバマに伝わったとすれば、ゴリ押しを続けている企業の言いなりになっているオバマが、自分の任期中に死人を出してまで、それを続けさせるのはバカバカしいと、思う可能性は、高い。
そうやってがんばっても、1月20日になれば、その「努力」は、水の泡ということですから。
それに、オバマという人は、まだ若いんですよね。
55歳でしょ。
大統領を辞めれば、もう、政治家になることはないけれど、まだあと30年くらいは生きる予定でしょう。
だから、「自分を殺したいほど恨んでいる相手」というものは、国内には、なるべく増やしたくない、減らしたいと思うほうが、普通かもしれない。
外国には、すでに、そういう人が、山ほどいるわけですが。

沖縄への影響は

こうなってくると、沖縄の工事にも、影響はあるかも。
アメリカ本土が、「先住民が反対をしている場合には、無理をしない」という方向性でトランプ政権に変われば、日本は例外だというのは、ダブスタだからおかしいというふうな議論に持ち込める。
だから、前から言っているけれど、翁長さんに任せていてはもうダメなんです。
あの人のことは、もう諦めること。
そして、安倍普三なんてものは、無視すること。
直接、トランプ側と交渉をすること。
「なるべくトランプに近い人」に、話を持って行くことなんですね。

トランプ側「就任後に、ノースダコタパイプラインの工事を総合的に見直す」事実上の中止容認

はい、ノースダコタの先住民たちとパイプライン建設の件では、WSJ誌で、後追い記事が出ていますが、前の記事で書いたように、私は「トランプがゴリ押しをするとは限らない」と...