ロッキード事件化へ?

韓国のタイクーンが引きずり出される(Global Times誌より)

これが、朴さんなんだそうですが…似ているか…微妙かな…
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さて、特殊日本イグアナが大注目している韓国の大統領汚職疑惑の件なんですが…なんかちょっと、意外な方向に展開してきましたね。

金の流れは、どこまで解明されるのだろうか

私は最初から、「金の流れ」が問題だと、金がどこへ行ったのかが、どこまで解明されるのか、それを言っていたんですが、どうやら、「朴槿恵弾劾」前の展開は、どっちかと言えば、ロッキード事件化してきたんじゃないのかと。

サムソンやヒュンダイが呼び出され

朴さんへの弾劾投票というのは、金曜日に予定されているそうなんですが、韓国の国会では、聴聞会が開かれていて、証人を呼び出して、質問をして、問い詰めているらしいんです。
それが、サムソンやヒュンダイという、韓国を代表する大企業の大物だというんですね…。
あれれ…。
それは、その2つの名前は、この疑惑の当初から出ていましたけれど、そっち方向に流れるのか。
画像はWall Street Journal誌より

聴聞会のために国会に到着するサムソン副チェアマンのLee Jae-yong
厳しい表情ですね。
samsun
Tuesday's testimony will be devoted to interrogating the corporate tycoons, including Samsung group scion Lee Jae-Yong, Hyundai chairman Chung Mong-Koo and seven heads of other conglomerates like LG, Lotte, Hanjin and CJ.

火曜日の証言は、サムソングループのLee Jae-Yongや、ヒュンダイチェアマンのChung Mong-Kooを含む、LGやトッテ、ハンジンやCJなど7名のコングロマリットの代表たち、企業のタイクーンたちが聴聞に呼び出された。

They are among the wealthiest and most powerful people in the country, but the "Choi-gate" scandal has taken the lid off simmering public resentment over their influence and perceived sense of privilege at a time of slowing economic growth.

彼らは、韓国でも最も裕福で、力のある人々だが、「崔疑獄」は、失速する経済成長の中で、人々の怒りを前に、彼らの権力や特権の影響力を取り除いた。
これは…なんなのかな。
こういう方向に行くということは、韓国の大企業、しかも外国でもじゃんじゃん商売をやっているようなそういう企業の力を削ぐという、そういう目的だったのかな。
そうかどうかは、まだわからないし、そもそも、崔疑獄の仕掛け人がどこだったのか、私にはまだ、はっきりとはわからないんです。
しかし、こういう方向に行ったということならば、これが偶然というふうには、あんまり思えないかな。
取りあえずこれまでは、朴さんが、「韓国の負担金ゼロのはずのTHAAD配備」について、なんらかの裏金が必要で、そのために崔さんを使って、金を用意したんじゃないのかと、ざっくり、そういうふうに見てきたんですが、それが最もあり得る話なんですけれども、それと、ロッキード化して、朴槿恵の追い落としだけでは済まなくなったというか、「本命はサムソンやヒュンダイだったのか」的な、これは、どう見たらいいんだろう。

本人は健康上の理由で欠席

ちなみに、崔順実さんは、「健康問題」を理由に、聴聞会への出席を拒否しているそうです。
あらら。そうなるとやっぱり、この人は、金の行き先を絶対にしゃべれないし、しゃべると、自分か娘の命が危ないということなんだろうなあ。
Park is accused of colluding with her long-time friend, Choi Soon-Sil, to strong-arm giant corporations into "donating" nearly $70 million to two dubious non-profit foundations.

朴は、長年の友人の崔順実に協力して、2つの非利益団体に、大企業からおよそ7000万ドルを「寄付」させた疑いで追及されている。

Choi has been indicted for coercion and abuse of power, and is accused of syphoning some of the donated funds for personal use. She denies all criminal charges.

崔は、強要と職権の濫用で起訴されており、団体への寄付金のいくらかを私的流用したと責められている。
彼女はすべての容疑を否定している。

Choi had been summoned for questioning at the televised hearings, but made it clear Monday she would absent herself, citing health grounds. Lawmakers said she faced jail time for contempt if she failed to appear.

崔は、TV中継つきの聴聞会に呼び出されたが、月曜日に、健康上の理由で欠席を明らかにした。
国会議員たちは、彼女が来なければ、侮蔑罪で刑務所に入ると言っている。
侮蔑罪で刑務所に入るのと、自分か娘が殺されるのと、どっちかと言ったら、それは、決まっていますね…。
まあ、間違いなく、崔さんという人は、娘の命を人質に取られていますね。
相手は誰だかはわからないけれど、娘が拘束されていないからと言って、命を狙われていないということにはならない。
しゃべれば、いつでも殺すと、言われている…と思うけどなあ。

弾劾が出たら受け入れ、4月に辞める

いっぽうでは、朴さんは、セヌリ党党首との会談で、弾劾が通ったら、4月に辞める、2か月後に大統領選ということで、同意したらしいんですが(S.Korean president to calmly accept impeachment if passed this week)、こうなると、それではすまないということに。
4月までは、大統領としての権限は、すべて剥奪されるらしいんですが。
もともと、朴さんが辞めればそれでいいという話では、なかったのか…。
だったら…。
しかし、もともとの仕掛け人は、そこまで求めていたのではなかったかもしれず、こういう方向(韓国の大企業叩き)に行ったというのは、「便乗」だったのかもしれないという見方もできるんですね。
あとからシェアに割り込んできて、今では国際社会で大きな顔をしている「アジア人の企業」を、この際だからついでに叩いてやろうと。思った誰かが、いたかもしれない。
まあ、わかりません。

「絶好のタイミング」に、それぞれのプレイヤー(除く日本)が勝負に出ていた

なにしろ、ものごとはタイミングを見ることが重要。
この件については、始まりは7月だったわけですが。
オバマの任期が残り少なくなってきて、人気のほうもガタ落ちで、国内外での影響力が最低になったとき。
さらにクリントンを勝たせるために忙しいとか、クリントンの選挙に影響してはいけないから、あまりおかしなことができないという時期に、「それぞれのプレイヤー」が、それぞれの利益のために、いっせいに、裏(や表)で、いろんなことをしていたわけなんです。
主なものを挙げれば、
  1. プーチン。シリアで一気に勝負をかけ、アメリカの追い出しを図った。その後も、ロシアの存在感を増し、この勢いでマルチポーラーワールドに持ち込むために、トランプを懐柔中。
  2. ノースダコタの先住民。いったんは、クリントンの選挙を気にするオバマから、介入を勝ち取った(9月時点)。
  3. イギリスのEU離脱派。アメリカの圧力をはねのけた。
  4. ドゥテルテ。一芝居打って、脱アメリカ路線を切り開いた。
  5. トルコ。クーデター未遂後、ロシアとの接近、EUとの軋轢を演出。
  6. 中国。南シナ海に灯台を建設。さらに、フィリピンとの接近・懐柔に成功。
  7. マリーヌ・ル・ペン。時期フランス大統領の座を狙って、トランプ支持をアピール。
  8. アメリカの黒人団体。BLM運動を盛り上げ、ブラックパンサーは黒人国の設立を要求。
  9. 金正恩。核実験や、ミサイル乱射。
  10. イラン。何度もアメリカ海軍の船をインターセプト、たまには拘束して嫌がらせ、さらにイエメン内戦への介入、つまりサウジとの対決姿勢を強化。
そして、朴さんのスキャンダルリークを仕掛けたプレイヤーというのも、この中に入るんですが、それが誰なのかは、わからない。

本当は、この絶好のチャンス期間に、日本の平和主義者も、なんかしてなければいけなかった。
でも、なんもしなかった。
「今が絶好のチャンスだ」ということを、知らなかったからです。