アレッポを退去した反政府勢力が、大量の人質を殺害

アレッポ退避について、カナダのインディペンデント誌が、ほかでは伝えていないような意外な情報を伝えているので、ちょっと紹介しておきます。
ジハディスト兵たちは、退避の前に、100名以上の人質を殺害していた。報道されず。西側の主なメディアは完全に沈黙している(Global Research誌より)
The jihadist rebels of Fatah Halab and Jabhat Fateh Al-Sham carried out another heinous massacre prior to leaving the last east Aleppo neighborhoods this past week, an SAA officer from the Republican Guard told Al-Masdar News on Friday.

ジハド反政府軍のFatah Halab と Jabhat Fateh Al-Shamは、アレッポ退去の前に、あらたに卑怯な虐殺を行っていた、シリア軍のアサド親衛隊将校が、金曜日にAl-Masdar News誌に語った。

Over 100 hostages from the Syrian Arab Army, mostly young men between the ages of 18-25, were summarily executed by the jihadist rebels prior to their departure from the Sukkari and Bustan Al-Qasr districts of east Aleppo.

主に、18歳から25歳までの若い男性、100名以上のシリア政府軍の兵士が、ジハディスト反政府軍が東アレッポのSukkari と Bustan Al-Qasrを退去する前に、処刑されていた。

“These massacred soldiers were comprised of men that were captured by the jihadist rebels over a four year span in the Aleppo Governorate; they were unable to smuggle their hostages from the Sukkari School, so they chose to execute them instead,” the SAA officer added.

「殺された兵士たちは、男性で、4年前に反政府軍に捕まえられて、アレッポ地区にいた。 (反政府軍は)人質をSukkari学校から移動させることができないと思って、処刑することにしたんだろう」と、シリア政府軍将校は語った。

The photos above were released by pro-government journalists reporting from eastern Aleppo – the soldiers have not yet been identified.

写真は政府系のジャーナリストが東アレッポで撮影したものである~兵士たちの身元は、まだ確認されていない。

Some reports indicate that a large number of the executed soldiers were beheaded before the jihadist rebels left; this could not be verified by Al-Masdar.

ある報告によれば、処刑された兵士たちの多くは、反政府軍が去る前に、首を切断されていたというが、Al-Masdar誌では確認できていない。

The Syrian Arab Army’s High Command demanded the release of these soldiers before the jihadists departed from east Aleppo; however, the latter denied having any hostages.

シリア政府軍の上層司令部は、ジハディストたちが東アレッポを退去する前に、兵士たちの釈放を要求していた:ともかく、ジハディストは、人質がいることを否定していた。
なお、シリア政府系のAl-Masdar誌も、同じ内容を伝えていますね。
画像はAl Masdar News誌より

この人たち↓が、100人以上の無抵抗な人質を処刑したんだろうかな…
execution
↑なぜかトヨタのトラックがあるが…トヨタ車は、広汎にISISに使用されているということで、なぜかというと、アメリカがアルヌスラなどに与えたものが、そのままISISに流れているという噂でした。

西側メディアの沈黙の理由

この話が本当だとすると、アレッポから退避した「反政府軍」というのは、どう考えても、「独裁者の圧政に耐えきれずに立ち上がった市民たちで構成されている反政府勢力」とは、思えませんね。
やっていることの内容は、テロリストである。
そして、「西側メディアが黙殺している」のは、なぜなのか。
…それは、普通に考えたら、人質を処刑しているような団体に、支援をしていたからでしょう。
Fatah Halab とか、Jabhat Fateh Al-Shamという組織に、金やモノを与えていたからじゃないんですか。
それらが、ISISとまったく同じことをしているということが、公になると、都合が悪い。

宗教の無力さ

こういう話を聞くと、本当にやりきれなくなりますが、殺しているのも、殺されているのも、たぶん、同じシリアの出身者たちでしょう。
シリアの出身でないとしても、その近辺の出身のイスラム教徒のアラブ人のはずである。
だから、感覚としては、「同胞」という感じには、ならないのだろうか。
シリア人どうしとか、アラブ人どうしで殺し合って、数を減らすことでもって、喜ぶのは、西洋人と、イスラエルのユダヤ人なのに。
そう思うと、非常に空しい感じがしますし、もう、この人たちは、仁義なき戦い、本能だけ、金と資源の奪い合い、邪魔をするヤツは殺す、金をくれる相手なら、誰の味方でもするという、ものすごい刹那的な生き方、宗教とはほど遠い生活をしているのではないかなあと。
どうせ長生きはできないから、やりたいことをやってやる、と。
そういう、刹那的な生き方をしている人たちが、自分たちこそがイスラム教の教えに最も忠実なんだと言っているというのは、まあ、やっぱり、アラブ人だけではありませんが、宗教というものは、世界のどこでも、いつも、「そういうこと」のために、利用されるというシロモノであって、しょせんは、「そういうもの」なのかな、と。
ひょっとすると、宗教というのは、「人の欲」を正当化するために、存在するのではないだろうか、と。