トルコで終わって、トルコで明けた

トルコで年が終わって、トルコで年が明けると。
まさに、今年一発目に飛び込んできたのは、トルコのテロのニュースでした。
なんということでしょう。
イスタンブールの事件現場
トルコのニュース誌から、現段階の情報まとめ。
  1. 1週間か10日くらい前に、アメリカの情報筋が、沿岸を含め、年末・正月を狙ったテロの危険があるとトルコ当局に警告していた。
  2. これを受け、トルコ側は、31日に、首都アンカラで、テロを計画していたISISの8名を逮捕していた。
    Turkish police detain 8 ISIL militants over attack plan
  3. しかし、その甲斐なく、イスタンブールでのニューイヤーイブパーティを狙ったテロが起きてしまった。
  4. 午前1時半ごろ、サンタクロースの格好をして、カラシニコフ銃を持った「アラビア語をしゃべる男」が、セレブなどが集まる有名なクラブReinaに侵入し、外国人15人と、警察官を含む39名を殺害、65名を負傷させた。男は、途中で、何度か弾薬の装填をしていたと言われている。犯人の男は射殺されたとされている。→追記:これは誤情報だった模様。逃走中と見られる。
  5. 当時、クラブには600名程度の人がいたとされている。
  6. 当時、イスタンブールは、テロを警戒し、25000人の警察官が配備されていた。
  7. 大統領のエルドガンは、最近の地域(レバント、中東のあそこらへん全体)での出来事と関連があると言った。
    “We are aware that these attacks carried out by different terrorist organizations targeting our citizens are not independent from incidents happening in our region. We are determined to destroy the attacks and threats against our country from its root,” he said.

    「これらの、トルコ国民を狙った、別々のテロリスト組織による攻撃は、地域で起こっている出来事と無関係なのではない。われわれは、トルコへの攻撃と脅威を、根本から打ち砕くと決めた」
地域で起こっている最近の出来事というのは、これまでも触れてきたように、
  • トルコが、ロシアとイランと合同で、シリアの反政府勢力を「整理」して、アレッポから追い出したこと。
  • トルコは、シリアのクルド兵を、テロリストと断定し、「ユーフラテスシールド作戦」を展開して、攻撃をしていること、さらにアメリカに対しても、支援を打ち切るように要求していること。
  • イラクのクルド人自治区は、アメリカの全面バックアップによる独立を目指していること、たぶん、現在の領土だけではなく、トルコとシリアの一部を切り取って、もっと大きな国になるつもりであること。
  • これについて、トルコは、トルコにもシリアにも、クルド人の国は作らせないと宣言していること。
今回のイスタンブールでのテロは、昨年6月の、フロリダ州オーランドでのゲイクラブ襲撃テロと、非常に似たようなイメージがあります。
アメリカから事前に情報があったと、ここらへんもまあ、なんというか。
それでも防げていないというのは、どういう意味になるのか。
そして、今回のことが、米土の舌戦の直後に起きていることなんかも、時系列で見れば、アレな感じ…オバマの病的な陰湿さと、無関係な感じはしないなあと。
ともかく、トルコで終わって、トルコで始まった2017年、あと19日の間、これ以上ひどいことは、起こらないでもらいたいと思うんですが、どうも、「自己愛性人格障害の怪物」が、これで気が済んだような気は、あんまりしないんですよね。あの人が、関係があるのだとすれば、の話ですが。

シリアでも爆弾テロ

実は、同時に、シリアでもテロが起こっていたんですが、こっちは被害規模が小さかったために、ほとんど報道されていない。
tartus
シリアのタルトゥースというところで、爆弾テロ、犯人たちを制止しようとした警察官2名が死亡しているらしい。
タルトゥースと聞いて、思い出したのが、そうだここは、ロシアの小さな海軍基地がある場所で、そして最近、ロシア側が、来年はこの基地をもっと拡充するというふうに言ったばかりだったということです。
Tartus
だから…「偶然」というには、ちょっとなあ、みたいな。

乱射テロ犯は逃走中:トルコ当局「まだイスタンブールに潜伏している」 : 脱ガラパゴス~海外ニュースななめ読み~