ネタニエフに汚職疑惑

ちょっと気になるニュースがあるんですが。
(イスラエル法務長官が、首相のベンジャミン・ネタニエフの捜査を命令 Israel's Attorney General 'orders criminal investigation into Prime Minister Benjamin Netanyahu')
ベンジャミン・ネタニエフ
年末からの動きのようですが、記事になりはじめたのは、だいたい12月28日ころからようですけれども、イスラエルでは、首相のネタニエフへの汚職疑惑の追及の動きがあるようです。
「ひょっとして、クーデターではないか」という説もありますが、まだよくわからない。

ニューヨークタイムズによると、月曜日には、公邸で、3時間の事情聴取を受けたらしい。
Benjamin Netanyahu Questioned in Israel Graft Inquiry(NYTより)
The Ministry of Justice said late Monday that Mr. Netanyahu had been questioned by investigators from Lahav 433, a police fraud investigation and prosecution unit, with the authorization of the attorney general, Avichai Mandelblit.

法務省は、月曜日に、ネタニエフ氏が、法務長官のAvichai Mandelblitから権限を委譲された検察ユニットのLahav 433と、詐欺捜査と検察ユニットの聴取を受けたと述べた。

In a detailed statement, the ministry described how the police had gathered testimony from dozens of witnesses, some abroad, and seized documents during a monthslong graft inquiry. While some aspects of the inquiry did not yield evidence of crimes, the statement said, other parts warranted a deeper investigation.

詳しい声明では、法務省は、警察がいかにして、汚職疑惑について、海外滞在者も含めた数十人からの証言を集めたか、証拠書類を押収したかを説明した。
いくつかの疑惑については犯罪の証拠が固まらなかったが、ほかの部分で、もっと深い捜査の必要性が出てきた。

Mr. Netanyahu, who has been subject to police inquiries and investigations in the past that ended without charges, has vehemently denied any impropriety. “This will all come to nothing, because there is nothing,” he has said repeatedly of the latest accusations.

過去にも、警察の捜査の対象になり、起訴にはいたらなかったネタニエフ氏は、いかなる不適切な行為もしていないと言って、猛烈に否定した。
「こんなことをしても、何も出て来ないぞ、だって、何もないんだから」彼は、最近の告発について、繰り返しそう言っている。
ふむ、イスラエルにも、「東京地検的なもの」があるようですね。
政治的動機によって、動いたりすることもある、とか、そこらへんも、なんか似ていると。
ネタニエフ自身は、今回のことは、政治的動機による自分の追い落としを目的としたものだと、言っているようです。
Mr. Netanyahu’s office, suggesting that he is the victim of a witch hunt, issued a statement over the weekend berating the news organizations for what it described as premature and politically motivated reports. “Try to replace the prime minister at the ballot boxes, as is accepted in democracies,” it added.

ネタニエフ事務所は、彼は魔女狩りの犠牲者だとし、メディアの報道を性急に過ぎる、政治的動機による報道だとした。
「首相をバロットボックス(選挙の投票所)に戻そうとしている」と付け加えた。
するとまあ、よくわかりませんが、イスラエルのメディアは、年末から新年にかけて、じゃんじゃんと、ネタニエフサゲを報道していたという、そういうことらしいんですよね。
昨年9月のペレスの葬式の際に、すでに、参列者が、「来たついで」に、ネタニエフの汚職の件で、警察の聴取に呼ばれていたという話もあるんですが、それなら、どうして今ごろ、司法側が攻勢に出たのか、よくわからない。

オバマを罵り、トランプと仲良くした→約一週間後→ネタニエフの汚職疑惑

まあ、ざっくり言えばですよ、今回のことは、「トランプと仲良くしたことのしっぺ返し」というふうに、私には、見えるんですよね。
ネタニエフは、国連の件で発狂し、公にオバマを罵り、トランプにすり寄り、トランプの就任に望みを賭けるとまで、言ったわけです。
その直後に、「前からなんとなくくすぶっていたネタニエフ汚職疑惑」で、司法が動いて、じゃんじゃんと報道されるということは、これは。どういう意味。
…現時点で、ネタニエフに「どうしても、今すぐに仕返しをしたいと思っている人」は、一番には、オバマなわけです。
もちろん、ほかにもいっぱいいるけれど、「今すぐじゃないといけない」のは、オバマなんですよね。オバマには、もう、時間がないから。
「タダの人」になってからでは、できないことを、今のうちにやらないといけないということは、オバマに限っては、ものすごくある。
オバマは、イスラエルの内政をどうこうできるほどの人脈があるのかどうかと言ったら、あるどころではなく、もともとが、ジョージ・ソロスの傀儡として政権を任されていただけだ、という話もある…とか、表に出ているところでは、そのソロスが金を出しているユダヤロビーのJ-Streetとの関係は、公然の関係です。
だからまあ、任期最後の「国連決議」での態度だけでもって、「オバマはアンチイスラエルだ」とか言うのは、はなはだバカバカしい話だと、私は思っているんですね。
だって、オバマは、アメリカの税金から、過去最大と言われる金額でもって、「今後10年のイスラエルへの資金援助」を決めて、サインしていますし、その金額が、あまりにもどえらいということで、訴訟まで起きているとか。
ネット民でなくて、アメリカの政治家でも、オバマは、自分がイスラム教徒だから、イスラム教徒の味方をしているんだとか、だからアンチユダヤなんだとか、「まじめに」言う人が、いるんですけれど、そもそも、ドローンを使って中東の非戦闘員を殺してもいいと決めたのは、オバマです。
そして、シリアを滅茶苦茶にするために、全力で、金や軍備を投入し、米軍を派遣してまで、空爆をしまくってきたのは、いったい誰なのかって、オバマでしょ。
自分がイスラム教徒だから、イスラム教徒の味方をしているのだとしたら、どうしてそんなことをしますか笑。
なんかねえ、アメリカ人って、そこらへんが、おかしいんですよね。
オバマが嫌いなあまりに、オバマが「誰を殺しているか」とか、「どこの地域を滅茶苦茶にしているか」とか、そういうことを、ぜんぜん見ていないんです。
まあ、「今回も、オバマじゃないのか」なんて言っていると、悪いことはなんでもオバマにしているんじゃないかと、言われそうなんですが、別に、最初からなんでもオバマにすればいいと思っているわけではないんです。
ただ、考えてみると、やはり、最近起こっているいろんなことを「一番やりそうな人」で、「できそうな人」が、オバマなんですよね。
現段階では、ネタニエフが、本当に降ろされるのか、どうなるのか、まだ、よくわかりませんが。
ちなみに、ネタニエフの愛称は、「ビビ(Bibi)」というんです。
…まあちょっと、なんか、顔に合わないような気は、するのだが。