刑期短縮で、喜んでいるはずが?

さて、この前書いた「内部告発者のチェルシー・マニング」の件ですが(過去記事:)、オバマの刑期短縮措置で、もうじき釈放されるぽいと。
よかったじゃん…と思ったけれど、なんか、そうでもないぽい話が、あるらしい。
Manning
これによりますと、性同一性障害のマニングは、現在、ホルモン治療中で、さらに、女性になるための手術を希望中なんですが…刑期短縮で釈放されると、その「手術」が、軍人用の健康保険では賄われなくなるらしいんですね。
…今は、刑務所にいるから、ホルモン治療も「病気の治療」ということで、軍のお金でやってくれていると。
さらに、このまま刑務所に入っていれば、「手術」のほうも、それでできるぽかったんですが、釈放されれば、そうではなくなるらしい。
今回のオバマの恩赦には、「dishonorable discharge(不名誉除隊)」の取り消しは、入っていないので、不名誉除隊をさせられた場合には、軍の健康保険は、使えなくなるということなんです。
…すると。
どういうことになるのか。
(上の写真のキャプションとして)
Army Pfc. Bradley Manning, who now wishes to be known as Chelsea Manning, is escorted to a security vehicle outside a courthouse in Fort Meade, Md., on Aug. 20, 2013. Manning will lose military health care benefits under the terms of the sentence that President Obama commuted, according to the Army.

2013年8月20日に法廷から移送される、チェルシー・マニングと名乗っている陸軍一等兵のブラッドリー・マニング。
マニングは、オバマ大統領の刑期短縮措置により、軍の健康保険の恩恵を失うことになる。
She had been a candidate for gender-reassignment surgery, which would have been paid for under the Pentagon’s new policy for transgender troops.

彼女は、ペンタゴンのトランスジェンダー兵への新措置によって、性転換手術の候補者となっていた。

But the terms of the 35-year sentence the court-martial imposed includes a “dishonorable discharge,” which the commutation did not affect, Army spokeswoman Cynthia Smith said Wednesday.

しかし、35年の判決は、「不名誉除隊」を含んでおり、刑期短縮とは関係ないと、陸軍報道官は水曜日に述べた。

手術の許可を得たばかりだった

Chelsea Manning - Wikipedia
2016 On September 13, 2016, the ACLU announced that the army will be granting Manning's request for gender transition surgery, a first for a transgender inmate.[175]

2016年9月13日、ACLUは、陸軍が、囚人としては初となるマニングの性転換手術申し立てを認めると発表した。
えー。
それで、4ヶ月後には、刑期短縮で、5月に釈放とか?
…偶然にしては…。

刑務所にいれば、タダで性転換手術が受けられた?

35年の刑期でしたが、実は、マニングは、(今から)6年後には、仮釈放の候補者になる予定だったそうです。
へーそれは、ずいぶんと、太っ腹というか。半分以下の刑期で仮釈放の可能性があったということですね。
えーと、ともかく、今回の恩赦で、マニングは「性転換手術の費用を軍が負担してくれなくなる」ということらしい。
不名誉除隊でなければ、軍を辞めても、続けて健康保険が使えるらしいんですが、それもできなくなるから、ホルモン治療は、自腹になるのか。
…男性の場合には、ホルモン治療をやめると、すぐに男に戻ってしまう…。
10年くらい前だったか、日本で、何か犯罪をやって捕まった性同一性障害の人がいましたが、ちょっと拘置所に入っていたら、ヒゲが生えてきたとか、なんかそういう話があったな。
あとは…マニングは、性転換手術も、まだだったんだけど、このまま刑務所に入っていれば、その「ペンタゴンの新方針」とかで、タダで手術をしてもらえたぽい。
そうなのか…軍人で、性同一性障害だったら、タダで手術が受けられると。
すごいな。
そう言えば、アメリカのコンサバが、「犯罪者に税金で性転換の治療をさせるのか」とか、そういう話をしていた記憶があるけれど、あれはたぶん、マニングのことを言っていたんだな…。
しかしまあ…マニングの場合には、刑務所を出ても、誰か、お金を出してくれそうな人が、出てくるだろうし、カンパでも、なんとかなるのではないだろうか。
あとは、この人は、出て来ても、無事でいられるかどうかは、ちょっとわからないらしく、漏洩した情報によって、誰かを危険に晒したということも、言われている。
護衛が必要とか、どっかに隠れて住まなければならないかもしれないけれど、それもまあ…誰か、金持ちで、カンパをしてくれる人が、出てくるんじゃないのかな。

オバマが「善意で何かをする」なんてことはない

しかしまあ、オバマは、「他人の幸せ」などは、もともと願っていないということは、間違いありませんね。
「なんかモメたらいいんだ」とか、「困ればいいんだ」とか、そういうことを、常に考えているぽい。
だいたいが、マニングでもスノーデンでも、内部告発者は徹底的にいじめたくせに、最後の最後に1人だけを釈放することで、まるで「何もいじめていなかった」ような印象を残す。
そして、「恩赦をした立派な大統領」として、自分の名前を輝かせ、しかし内心は、「公費で性転換手術なんかさせるもんか」みたいな。
困った男です。
引退したら、何よりも、「メンタル病の治療」に、専念して、これ以上他人を苦しめないような人間に、なってもらいたいと、私は、思っているんですが…。
Obama