どうする「ドリーマーズ」の扱い

さて、日本語のメディアでは、ほとんど無視されていると思うので、とりあえず、記録。 トランプ政権の幹部どうしで、内部対立があるらしい…という記事を、あちこちで見かけた笑。
だいたいが、こういうものが出てくるというのは、「トランプ側がわざと流した」という感じが、私は、するんですよね。
どうしてかというと、今はアメリカ国内というのは「言論の内戦状態」なので、トランプ陣営は、内輪もめをしている余裕などは、ないはずだからです。
「外側の敵と戦うのがせいいっぱいのとき」というのは、どんな集団でも、団結してしまうものであって、「内輪もめ」というのは、そういうのが一旦おさまったときに、出てくるものなんですね。
だから、「内輪もめをしている」なんていうネタが「外部」に流れたとしたら、流したいから流したんじゃないかと笑、そういう気がするわけなんですが。
ともかく、今回の話はなんなのかというと、トランプの移民難民政策の中で、「ドリーマー」の扱いをどうするのか、という件だそうです。
ドリーマーというのは、未成年のときに親に連れられたか何かで、不法に入国した人たちのことで、こういう人たちは、自分の意思で法律を犯したわけではないから、特別に救済するというのが、オバマの方針で、そのためのDACA(Deferred Action for Childhood Arrivals)という法律を作っていた。
今回、トランプが就任したことで、これを取り消すかどうかということで、トランプ政権内で、意見が分かれているのだという。
具体的には、チーフスタッフのReince Priebusと、強硬派というか公約原理主義派のスティーブン・ミラーとスティーブン・バノンの間で、意見の違いがあるらしい。

中央がバノンですね。「小汚い雰囲気」が持ち味で、仲間うちでは「アナグマ」と呼ばれているらしい。
dreamers
いっぽう、トランプ自身は。
Trump has kept his public comments on DACA vague.

トランプは、DACAについての自分の見解をあいまいにしている。

In an interview with ABC News on Wednesday, Trump said his administration would be coming out with a policy to deal with "dreamers" over the next four weeks.

ABCニュースのインタビューで、トランプは、「ドリーマーズ」についての政策は、4週間以内に打ち出すつもりだと言った。

"They shouldn't be very worried. They are here illegally. They shouldn't be very worried. I do have a big heart. We're going to take care of everybody. We're going to have a very strong border," Trump said in the interview with ABC.

「彼らは、そんなに危険じゃない心配することはない。彼らは違法に入国した。彼らは、そんなに危険なわけじゃない心配することはない。私は心の広い人間だ。われわれは、みんなの面倒を見るつもりだ。われわれは、厳しい国境管理をやる予定だ」

訳者註:一部訂正しました。
これで行くと、トランプは、自分の入管政策については、あくまでも「テロや犯罪を防ぐためなのであって、白人を優先したいとか、有色人種や非キリスト教徒の数を減らしたいからなのではない」と、そういうふうにしたいとか、見られたいと、いうことのようです。
「差別ではない」というところには、非常に神経質になっているぽい。

日本では追い出している

未成年のときに不法に入国した人ということならば、日本では、基本的に追い出していますが、トランプは、そういう人たちは、テロや犯罪の危険性が低いだろうから、追い出さなくていいという「雰囲気」を漂わせている。
だから実は、われわれには、「入管政策において、トランプがひどい」とかいう権利は、ぜんぜんないんですね。実際は。
トランプ政権というのは、アンチオバマということで出発して、基本的には、それに固執しているわけですが、それでも「発狂しているわけじゃない」とか、「理屈を考えながらやっている」というのは、こういうところにも、見られると、私は思いますね。
発狂しているかのような報道がされていますが、発狂しているなら、どうして「ドリーマーは危険じゃない」と思うのか。

トランプは本当に発狂しているのか?

トランプ政権が発狂しているのかどうかは、たぶんですが、普通に日本語のメディアを見ているだけでは、わからない。
かなりのインテリの人でも、日本人だと、平気で「トランプは発狂している」とか、「テロを起こさせようとして挑発している」なんて言っていますが、そういう人は、本当に、気の毒だと思いますね。
ああ、インテリでも、日本語しかできないんだな、と。
日本語で書いてある情報ばっかり、見ているんだな、と。
できなくても、いいけれど、でも、「日本語で書いてある情報だけでは、もう、世界のものごとは、わからない」ということくらいは、知ってもらいたいなと、思うんですね。
日本語の情報しか読めないという人は、気の毒だけれど、もう、「世界」を語るのは、やめたほうがいい、というくらいのことだろうと、私は思う。
そういう人は、もう、国内のことだけを言っていてもらうしかないと、思うんですよね。
アメリカの「アンチトランプメディア」が押し付けてきた「トランプサゲのためだけに繰り出された情報」を、日本語のメディアを通して吸収し、そのまま拡散されるのは、わりと、「世界平和」のためにはならないので、迷惑ですから。