予想外に諦めが早かった

さて、「あの」潘基文さんが、もう辞退宣言をしたというので、早かったなあと、ちょっと驚きました。
前にも書いたんですが(過去記事:)、潘基文さんは、オバマの分身、アメリカの手先として、首尾よく国連事務総長を10年間務め…その「アガリ」は、当然のように、母国のトップというふうな感覚で、いたのかもしれませんが、そうは問屋がおろさなかった。
Former UN Chief Ban Rules Out South Korean Presidential Bid
ban2
これによりますと、2日前に、セヌリ党が、潘さんの擁立を決めた直後の「辞退宣言」だったということで、それは…みたいな。
「自分の意思」とは、あんまり思えないかな。

選挙運動を始めていたが…

中国のGlobal Timesでは、もっと具体的な背景にも、言及していますね。 Ex-UN chief vows not to run for presidency in S.Korea - Global Times
The press conference was urgently held without any prior notice. He returned to South Korea on Jan. 12 after his second, five-year tenure in the top UN post terminated at the end of last year.

記者会見は、前触れなしに、突然に開かれた。
彼は、1月12日に、昨年末に2度目の国連(事務総長)の任務を終えたあとに、帰国していた。

Since his comeback, Ban had made the so-called "people-friendly" trip across the country to directly meet people in regions. He also proposed to amend the country's constitution for decentralized presidential power.

帰国してから、潘は、「愛想売り」旅行と呼ばれる旅行をして、国内を回って、人々と直接接していた。
彼は、低下した大統領の権力(を復活させるため?)に、憲法改正も提案していた。

His actions and words in the past three weeks pulled down his approval ratings for his mistakes in the nationwide campaign and local media speculations about his involvement in a bribery case involving his younger brother and nephew.

過去3週間の彼の行動や言葉は、国家規模のキャンペーンによって、彼の支持率を低下させ、地元メディアは弟や甥の収賄疑惑への彼の関与を憶測した。
なんだ、選挙運動は、始めていたんですね。
…しかし、3週間で諦めた。
早いな。
弟のスキャンダル…も、偶然とは、ほとんど思えないんですが、基本的には、今回の「断念宣言」というのは、「潘基文の後ろにいて、金を出すはずだった誰か」が、「コイツでは当選しそうもない」と思って、ダメ出しをして、「辞退しろ」と迫ったんでしょ。
…そんな気がするなあ。
アメリカにおんぶに抱っこで国連事務総長になって、10年やった人が、「誰の力も借りずに、自分ひとりで韓国の大統領選に出よう」なんて、思うわけがない。
この人は「そういう人」なんだから、大統領になりたいと言ったとしたら、それ「も」、「誰か」にそういうふうに言われたからというほうが、有り得る。
だから、誰かが「オマエでは当選しそうもないから、もういいわ」と言えば、辞めざるを得ませんよね。
辞めたくなくても。

恨みがましい雰囲気

今回の辞退宣言というのは、非常に「恨みがましい雰囲気」だったらしいんですが、潘さんは、いったい「誰」に陥れられたと思って、恨んでいるんでしょうか。
それは、最終的には、国民に総スカンを食らったんでしょうが、彼自身は、「主には、誰にハメられた」と、考えているのか。
Former United Nations chief Ban Ki Moon not running for president of South Korea, East Asia News & Top Stories - The Straits Times
この記事を見ると、どうやら「故郷の同輩に足を引っ張られた」と、本人的には、そういう感じなんですよね。
具体的に「誰」とかは言いませんが、たぶん、本人は、何人かは、本当は出したい名前があるんでしょうね。
“I was very disappointed by the parochial, selfish attitudes of some politicians,” he said Wednesday. “I reached a conclusion that it would be meaningless to move forward with them.”

「ある政治家たちの、偏狭な、身勝手な態度には、失望させられた」
「彼らと協力して進むことには、意味がないという結論になった」

“In order to resolve our current problems, we need to abandon the self-conceited attitude of ‘it must be me or no one else’,” Mr Ban added.

「昨今のわれわれの課題を解決するには、自分が自分がという、自己中心的な態度を捨てなければならない」
“My pure patriotism and aspirations have fallen victim to slander that was close to personality slaughter,” he said Wednesday, before bowing briefly, shuffling his papers and leaving the stage to a barrage of camera flashes.

「私の純粋な愛国心は、中傷の犠牲になった、ほとんど、人格を殺されたようなものだ」
ひー。
ものすごい恨めしい感じですね。
よっぽど、ひどい目に遭ったぽい笑。

「国連での栄光にも傷が」

“With all kinds of fake news, my intention for political change was nowhere to be seen and all that was left was grave scars to my family and myself, and to the honour of the UN, where I spent the past 10 years,” he said.

「あらゆる種類のフェイクニュースが、政治改革をしたいという私の目的を失わせた、そして、残ったものは、私の家族と、私と、10年を費やした国連の栄誉に負わされた深い傷跡だけだ」
「国連の栄誉」か、自分で言うかな、そういうことを笑。
というか、そういう「自慢しいな感じ」というのは、ちょっと、韓国の人ぽくはないですよね。
東アジアですから、儒教ですから、「慎み」です。日本と同じで、自慢すると、嫌われる。
だから、そういう文化ではないはずで、そういうのは、アメリカ流…。
…しかしですよ、まだ、たったの3週間でしょ。帰国してから。
それで、これですか。
だから、10年も留守にしていたんだから、やっぱり、そういうことになるのよ。
というか、この人は、もともと、大統領になるような経歴の人でもなかったらしい。
母国では、エリート外交官上がりということで、3年間外務大臣をやったことがある、というだけで、どこの党にも所属をしていなかった。
もともと、政治家ではなかった。選挙に出たことも、一度もないんですね。
しかし、国連でハクをつけて帰って来たから、大統領になってもいいだろうと、本人は思っていたのかもしれない…。
しかし、韓国の人は、そんなに甘くない。
「国連のハク」などには、騙されなかったようですね。
だいたいが、アメリカのイエスマンをやっていただけだということも、母国の人たちには、バレていたのではないのか。
韓国のために、何もしてくれなかった、と。

自業自得?

But he was also to some extent the author of his own misfortune, analysts said, not articulating a clear political platform and his prominent global role failing to translate into domestic support.

しかし、専門家は、彼の不幸は、ある程度は自業自得だという。
明確な政治姿勢や、彼の国際的役割について、地元の支持を得るための方針を打ち出さなかった。

Pictures of him trying to put two banknotes into a ticket machine at once made him appear out of touch, and front-page photos of him wearing a bib to feed porridge to an old woman flat on her back in a care home sparked public fury.

一度に2枚の紙幣を券売機に入れようとしている写真は、彼が浮世離れしているように見えた。 そして、ケアホームで寝たきりになっているお年寄りの女性に、おかゆを食べさせるためによだれかけを装着した写真がフロントページを飾ったことも、大衆の怒りを呼んだ。

He was criticised for wearing head-to-toe protective gear to try out a disinfectant spray at a farm, when most of those around him were not similarly dressed, and came under fire for becoming infuriated with reporters who asked questions about a controversial agreement between South Korea and Japan on wartime sex slaves.

農場で、消毒剤を撒く際に、全身を覆う防護服を着ていたことも、周囲の人たちは、そういう格好をしていなかったために、批判の的になった。
そして、問題の戦時慰安婦について、記者から質問をされた際にも、怒りが高まった。
まーそら、国連事務総長を10年もやったら、浮世離れもするんだろうな…。
券売機などとは無縁、みたいな笑。
…この人、久しぶりに帰国して、3週間の間、いったい何をやっていたのか笑。
ケアホームに行って、寝たきりの人に食事の世話をして見せたり、農場で防護服を着て消毒剤を撒いていた?
…だから、人気取りをするために、必死だったんでしょうね…。
しかし…。
韓国の人は、バカじゃないから、10年ぶりに帰ってきた人が「人気取りをやっている」ということくらいは、わかるんだから、そうそう騙されない。

心配せずとも、立候補前に追い払われていた

しかしまあ、私は、韓国の人たちは、アメリカの手先のこの人には、騙されないでもらいたいと思っていましたが、心配することは、ぜんぜんなかったみたい。
韓国の人たちは、朴さんを自力でクビにしただけでなく、潘基文さんも、立候補すらさせずに、追い払ったと。
素晴らしい。
どう考えても、白痴をクビにできないような、ウチの国よりは、民度が上ですね…。

しかし、ライバルの文在寅さん(民主党)は、THAAD推進派だし、どうなるのかな。
セヌリ党は、潘基文に代わる誰かを立てなければならないでしょうが、どうするんだろう。
第3の男、李在明さんは、どうなったのかな。
ともかく、韓国は、5月か6月には、次の人が決まるんでしょうかね…。