トランプ「われわれは無実じゃない」

ふむ。
日本のメディアでは、ネグられているようなので、記録。
killer
Trump: 'You Think Our Country's So Innocent?' - YouTube
↑の、50秒あたりですかね。

トランプは、Fox Newsのビル・オライリーとのインタビューで、「問題発言」をしたらしい。
…実は、問題でもなんでもなく、「事実を言った」だけなんですが、アメリカ人にとっては、これは、ものすごい「タブー」らしいんですね。
Castigating Trump for Truth-Telling: “You Think Our Country’s So Innocent?” | Global Research - Centre for Research on Globalization
ここでは、オライリーに「あなたはこの前、プーチンと電話したそうですね」「プーチンに敬意を払うのか」「どうしてなのか」と、問い詰められている。
…異常ですよね。
大統領が、別の国の大統領と仲良く電話で話したということを、ネチネチ「責められている」んですね。
そして、オライリーは「だって、プーチンって…人殺しじゃないですか」と、言うんです。
すると、トランプは↓
“There are a lot of killers.” Trump responded. “We’ve got a lot of killers. What do you think — our country’s so innocent. You think our country’s so innocent?”

「人殺しはたくさんいるよ」
「ウチの国にも、人殺しは、いっぱいいるよ。どう思うんだい、われわれの国は、そんなに無実なのかい。悪いことは何もしていないと思うかい」

Aghast at Trump’s heresy, O’Reilly sputtered, “I don’t know of any government leaders that are killers.”

オライリーは慌てた。
「私の知る限り、人殺し政府は、なかったはずだ」

Trump: “Well — take a look at what we’ve done too. We made a lot of mistakes. I’ve been against the war in Iraq from the beginning.”

「まあ…ちょっと振り返ってみろよ、われわれも同じことをしてると。
われわれは、多くの過ちを犯した。
私は、イラク戦争には最初から反対していた」

O’Reilly: “But mistakes are different than —“

オライリー(はますます焦る。ほとんど、放送事故状態)
「でも、過失は、…とは違う」

Trump: “A lot of mistakes, but a lot of people were killed. A lot of killers around, believe me.”

「ああ、過失だったのさ、でも、多くの人たちが殺された。
人殺しがそこらじゅうにいっぱいいる、本当さ」
まあ、あれですよね、トランプはまだ、「取り込まれていない」というか、選挙戦のときと変わっていないということなんだろうなあと、私は、そんなふうに思いました。
あらゆる意味で、オバマとは正反対というか…オバマというのは、「きれいごと」の人で、やっていることがとんでもなく汚くても、言っていることがきれいならいいと、そういう人。
トランプは、その逆ですね。
そして彼が、こういうふうに、「まだ」思っているならば、それは、「既成のワシントンの考え方」に、取り込まれていないという証拠だろうと思います。
アメリカ政府というのは、代々の大統領が、汚い仕事に手を染めてきましたから、全員が殺人鬼ですね。
ですから、プーチンが、どこまで誰を殺したのか、知りませんが、プーチンが人殺しだとしても、「アメリカの大統領」が、プーチンを指さして「ひとごろしー!」などと言うのは、はなはだおかしな話なんです。
トランプは、そういう「当たり前の感覚」を、まだ持っているようなので、これならば、この前のイエメンの作戦で殺してしまった非戦闘員のことも、ちゃんと、「自分のせいだ」「オレは人殺しだ」というふうに、認識をしているはずだろうと、思いますね。
こういう考え方を持てるならば、本当にもう、外国に行って人を殺すということは、やめてもらいたい。
オバマと同じ道を、歩まないでもらいたい。

「24:リブ・アナザー・デイ」の狂気

~以下ドラマのネタバレあり:未見の人は注意~

このGlobal Research誌の記事では、「ワシントンの集団思考」と言っていますが、それは、本当にそう思う。
ことが「戦争のこと」になると、アメリカ人というのは、途端に集団思考になる。
自分たちのやらかした殺人は、いい殺人か、悪くない殺人で、ロシアや中国やイランがやらかした殺人は、絶対に許されない罪だ、と。
普通に考えたら、そんな理屈は、通らないんですね。
ところが、アメリカ人の「例外主義」というものは、本当に徹底している。
それは、「ワシントン近辺だけの話」では、ないと思います。 子供のころから、「自分の国のすることは、例外だ」というふうに、ものすごく徹底的に教えられているんだと、思いますよね。
一例を挙げますと、まあ、この前、たまたまですが、「24:リブ・アナザー・デイ」を通しで見たんです。
…「理屈」のほうは、ものすごいことになっていましたが、やっぱりこれ関係なんですね。
アメリカが、中東でドローンを使って、女性や子供を含め、大量虐殺をやらかしたことで、アメリカ大統領が恨まれると。
そして、テロリストが、ドローンを遠隔操作で乗っ取って、アメリカ大統領を殺そうとするという、「シナリオ」なんです。
そりゃ大変だ。
しかし、ジャック・バウワーの超人的な「活躍」によって、大統領は、殺されないで済みましたが、代わりに、ロンドンの病院に爆弾が撃ち込まれ、犠牲者多数。
さらに、テロリストから誤情報を流されたせいで、米潜水艦が中国の戦艦に魚雷を撃ち込み、乗組員数千人が一瞬にして死亡(!)。

↓すでに超人のバウワー。ほとんどの銃弾は、彼を除けて通る。
bauer
…しかしですよ、このドラマでは、ここまでされても、「ドローンは人道に反するし、問題が多すぎるからやめよう」とかいう話には、ならないんですね。
認知症を患っていることになっているアメリカ大統領は、「ドローン使用は効果が出ている」と言ったきり、女子供を殺していたことを知らされても、特に「もうやめよう」とかは、思わないんです。
そのあと、ロンドン市民が、自分の代わりにテロ攻撃の犠牲になっても、「ドローンをやめる気」は、毛頭ない。
さらに…このドラマでは、実は、問題のディエゴガルシア島の貸借権の延長を取り上げていたんですね笑。
えっと思いましたが、そういう微妙な話を、ドラマで扱うんだ、と。
認知症の大統領は、「ドローン使用には、ディエゴガルシア島がどうしても必要だから、イギリス議会の承認を得たい」として、やる気まんまんなんです。
…なんですかねえ。
こういう筋書きのドラマが、アメリカで一番人気のドラマとして通用してしまうわけですから、まあ、私は、本当に、たまげました。
これは、だいたい3年くらい前のドラマですから、「ドローンで中東の女子供を殺して恨まれているアメリカの大統領」というのは、どう考えてもオバマを指しているんですが、よく、こういうドラマが放送できたなあというかですよ、そもそも、「ドローンは、イカンのではないか」という結論には、まったく持って行っていないんですよ。
アメリカのドローンのせいで、中東の女性や子供、さらにおおぜいのイギリス市民と中国兵が死にました、しかし悪いのは、イスラム過激派とロシアと中国です、みたいな終わり方で、大団円になっているんです。
……。
本当に、変なドラマだなあと、思いましたね。
こんな作品が、「反人道的ドラマ」として抗議デモをされるとか、ボイコットをされて、「粉砕」されたりはしていないんですから、「イスラム教徒を閉め出すな」とか言って騒いでいる人たちは、やっぱり、変ですよねえ。