国民戦線のマリーヌ・ル・ペンがトランプ支持を表明

「ヒラリー・クリントンは破滅を意味する」マリーヌ・ル・ペンがトランプ支持を表明(Breitbart誌より)

マリーヌ・ル・ペンル・ペンと言えば、フランスの国民戦線、国民戦線と言えば、フランスの最右翼。
移民排斥の筆頭ですね。
過去には、マドンナの非難の的になったこともあったな。
まあ、イメージとしては、欧州でも最右翼、日本でいったら日本会議、そのへんの位置でしょう。
実は、ル・ペンと国民戦線が、「実際にはどうなのか」ということは、「トランプ支持」においては、あんまり関係がないんです。
「イメージがどうなのか」ということだけが、問題なんですね。
というのは、自身のeメール問題や、健康問題で揺れるヒラリー・クリントンは、最新の「トランプ下げ」では、トランプがレイシストだからダメだという、その一点を攻めてきているんですね。
まあ、それは戦略としては正しい。
有権者が、投票をする直前に思い出すのは、やっぱり、「イメージ」ですから。
どっちも嫌いだとしたら、最終的には、イメージしかありません。
そして、アメリカ人というのは、基本的に「理想主義」ですから、「アメリカという国の空疎な理想=あらゆる人が平等に自由に暮らせる国」という、とっくに化けの皮がはがれた理想のほうを、まだ重視してしまう可能性が、大。
ですから、ル・ペンのような人に公式に支持をされるというのは、トランプが大統領になりたいならば、最も避けるべきことなんです。
この人は、最近では、ニースのトラックテロ直後には、「(イスラム教徒に)殺るか殺られるかだ」などと、ヤクザみたいな物騒なことを言っていました。
なので、私は、最初に今回のヘッドラインを見たときには、「トランプの足を引っ張ろうとするヒラリーの差し金ではないのか」と、思ってしまったくらいです。
実際に、そういう可能性は、なくはないと思いますよ。
ヒラリー側の「トランプはレイシスト」というキャンペーンの直後に、ルペンがトランプ支持を表明するとか、これは、普通に考えて、タイミングが良すぎると思うんですね。
まあ、一番いいのは、トランプ側が、「アナタからの支持は断る」というふうに、公式に表明するということです。
そうすれば、トランプは、「少なくとも、ル・ペンよりは差別主義者ではないようだ」というふうに見えるから、無党派層有権者の投票行動には、少なからず影響してくるはずなんです。

トランプ支持者の根本的な問題

ところが、トランプ支持者というのは…まあ、基本的には、「白人のブルーカラー層」とか、「白人の不満層」が、集まっているようなんですが、なので「あんまり頭が回らない」みたい。
ドナルド・トランプ
まあ、「頭が回る人たち」というのは、もともとの話が、民主党支持者であることが多いですし、その中でも、比較的「倫理観のある人たち」というのは、サンダースを支持していましたが、あえなく敗れ。
結局、その人たちは、目当ての候補者を失って、その後の流れで、やっぱり、共和党のトランプには来なくて、ヒラリー支持に行ってしまっているというか…サンダース自身が、ヒラリーとの話がついたといって、彼の政策の一部を採用してくれるという条件でもって、ヒラリー支持を表明しましたからね。
まあ、今頃になって「TPPに反対する」と言い出したような、そういういい加減さですから、ヒラリー・クリントンみたいな人の「約束」を、真に受けるというほうが、どうかしていると思うんですが、サンダースにも立場があるというか、もともと「そこまでの人だった」ということなんでしょう。しょうがない。
なので、とにかく、トランプが勝つには、できるだけ、差別主義者のイメージを薄めて行くしかないんですが、それと同時進行で、メキシコに行って、むこうの大統領と、不法入国者を閉め出すための「グレートウォール」を建設する交渉をしてきたということは、これは票には結びつくとは思います。

相手がフランス人だというだけで、舞い上がってしまう「普通のアメリカ人」

だからそうやって、バランスを取りながら、票を確保していくしかないと思うんですが、そういう中では、ル・ペンの支持なんていうものは、はねつける以外に方法はない。
なのに、トランプの支持者は、「ル・ペンに支持されたこと」に対する「危機感」というものを、ぜんぜん感じていないようなんですよね…。
それどころか、ほら、アメリカ人って、フランス人が大好きで、常日頃から劣等感を感じていますから、「フランス人に支持された」というだけで、無邪気に喜んでいるという体たらく。
…。
バカじゃないのか。

クリントンがなったら、「日本の地獄」はまだまだ続く

まあ、そんなことなんで、トランプの先行きは、かなり暗い感じがしてきたというか、こういう支持者が「メイン支持層」なんだったら、勝ち目はないかなあという、そういう気はしてきましたね。
もちろん、私は、日本人にとってはどっちがマシかという、そういう観点から、オバマと同じことをしそうなヒラリーだけは、回避したいと思っているわけですよ。
オバマのやったことというのは、日本やフィリピンなどを利用して、中国封じ込め政策をやらせ、緊張感を煽ると。
そのいっぽうで、それを利用して、日本には、高価な軍事装備をしこたま買わせる。
沖縄の土地を、もっと取り上げる。
思いやり予算は、取り放題。
だから、ヒラリー・クリントンには大統領になってもらいたくないし、トランプのほうが、まだ、日本への軍事政策を見直してくれる可能性があると思っています。
クリントンだったら、絶対にありませんね。
彼女は、軍需産業や、ウォール街から寄付金をもらって選挙戦をやっているという、正真正銘のヒモつき政治家ですから。

だから、「誰がなるか」ということは、こっちにとっても、死活問題なんですよ。本当は。