EU離脱後のイギリスは、さっそく「不法移民締め出し」に着手

イギリスはカレー移民を締め出すために壁を建設(Breitbart誌より)
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EU離脱を決めてわずか2か月後、イギリスはさっそく、「移民締め出し」の具体策に着手。
…まあ、EU離脱が「なんのためだったのか」ということが、よくわかるエピソードですよね。

イギリスとフランスの国境付近にある「カレー」とは、いったいどこなのか…。
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どうやら、ドーバー海峡の下を海底トンネルが通っていて、そこからイギリスに密入国をすることができるらしい。
昨年、フランス側に駐在しているイギリスの国境監視員が摘発した密入国者は、 84,088人だそうです。
すると、ざっくり、一日で230人以上とかが、密入国をしようとしているという。
そして、ここには、中東やアフリカから集まってくる難民のためのキャンプができているらしく、画像のように「全部黒人」なんですよね…。
だからまあ…簡単に言うと、白人の国のイギリスが、「4メートルの壁」を築いてでも、「黒人を入れたくない」と言っていると、そういう話になってくるんです(画像の壁は、建築中の4メートルの壁ではありません)。
建築は、フランスと共同でやっていると書いてあるので、お金も折半なのかなあ。
よくわかりません。
そして、前の記事(マリーヌ・ル・ペンがフランスのEU離脱を公約に次期大統領を目指す)で触れたように、フランスでは、右翼のル・ペンが、EU離脱を掲げて大統領を目指していますから、そうなったら、フランスからも、締め出す。
ただ、フランスは、過去の帝国主義・植民地主義で、アフリカを侵略していましたから、過去に植民地にした地域からの移民は、特別待遇をしてやっていますし、それを急にやめるわけにはいかないと、思うんですけどねえ。
この前の「ニースのトラックテロ犯」が、チュニジア移民だったのも、その関係ですし、サッカー選手のジダンが、アルジェリア人なのに、フランス国民になっていたのなんかも、そうです。
さらにフランスは、インドシナ半島にも、植民地を持っていましたから、ベトナムとか、そのへんからの移民も、特別扱いをしてやらないといけません。
だからまあ…植民地主義の「ツケ」をずーっと払っている、それがフランス。
フランス人が、「もうめいっぱい払ったぞ」というふうに思うのも、なんとなく、わかるんですが、「されたほう」にしてみたら、「冗談じゃない、まだまだ払ってもらうぞ」と、なるでしょう。
まあ、ル・ペンみたいな右翼は、そこのところを突いてくる、一見すると、「イスラム教徒も、フランスの慣習に馴染む限りは、受け入れていい」と言っていますけれども、本当に「それでいい」と思っているわけがないんですね。
彼女が支持を訴えている相手は、「フランスの国籍を得た移民」ではありません。
「生粋のフランス人」つまり「白人」、その人たちの支持を得たいわけですし、自分もそうだから、その人たちが「いい」と思うような国にしたいんですよ。結局の話は。
だから、イギリスもそうですし、トランプがメキシコとの国境に壁を作ろうとしているアメリカも、そうなんですが、白人というのは、「なるべく白人だけで暮らしたい」んです。
結局は、そうなのよ、白人って。
白人は、変わらないんです。
だから、今後、どうやってその「本当の狙い」を、「人権で非難されないように実現するか」というところに、ル・ペンとか、イギリスのエリートの手腕が、問われるということなわけです。

「人権」を発明した白人たちは、そもそも「白人の人権」だけを言っていたのである

まあ、「人権」というのは、結局、「白人の」という前置詞をつけないと、意味がないものだったんです。
そして、人権を言い出した白人は、それが、「白人じゃない相手」にも、適用されるというつもりで言い出したわけではなかったから、今になって、困っている。
「いや、自由・平等・博愛というのは、白人のクリスチャンの男の間では、という意味だったんだ」「有色人種や、ほかの宗教のヤツは、想定されてない」「白人の女も、後回しだよ」とか、あとになって、よっぽど、言い訳をしたくなったことでしょうね。
だから、最近の傾向というのは、その「反動」が出ているというか、アメリカが人種隔離政策を撤廃して、黒人に選挙権を与え、いったんは「平等だ」ということにして、さらに、アメリカ以外のところでは、南アフリカがアパルトヘイトをやめてとか、そういう「20世紀後半の一連の動き」の「揺り返し」のような。
私には、そういうふうに見えるんですよね。
そういう、「人権の実現に向けてひた走った20世紀後半の作業」というものは、けっこう「急激に行われた」という、そういうことなんじゃないんでしょうか。
本当は、もっと時間をかけないと、「できないこと」だったのかもしれない。
人間は、「理想的」にはできていないからです。
白人というのは、どうも、「理想にヒトを合わせていく」という考え方をしがちですね。
「意志の力で、なんでもできる」という。
私は東洋人ですから、そういう考え方は、しないし、できないんですよね。
人間は、基本的にはリッパじゃない。
だからやっぱり、その程度の「時間の区切れ」の中では、「有色人種とは一緒に暮らしたくないと思っている」という「白人の本音」は、変わらなかったんじゃないかと、思うんですよね。
最近の、欧米の傾向を見ていると、イスラム教徒がテロをしているからいけないとか、乱暴をするからいけないとか、そういうのは、「きっかけ」とか「口実」だろうと、私は思うんです。
そもそも「有色人種と一緒に暮らすのは、本当は嫌だ」と思っていたから、そういうことがあると、簡単にそういうふうになる、という話でしょう。

アメリカの白人は、堂々と黒人を叩き始めた

アメリカの「ブラックライブズマター運動」への白人側の反発も、同じですね。
次から次へと、「黒人叩き」の材料を拾っては、出してくる。
白人は、ものすごい、罵っていますよ。「差別主義者」と言われようが、もう、平気です。
なぜかというと、黒人側が、相続く銃撃事件などの、「白人を狙ったテロ」をやったからです。
だからもう、罵ってもいいだろうと。
黒人を罵ることは、「正当防衛」だと。
結局のところ、「理想は理想」という話で、白人は、黒人と「同列」だなんて思っていないし、思ったことはないし、もしも黒人と一緒に暮らすとしたら、それは「白人に仕える奴隷」でなければならず、そうでないなら、一緒には暮らせない。
黒人が、白人に仕える奴隷でいてくれないなら、白人は白人だけで暮らしたい、そういう話なんです。
人身売買で勝手に連れてきておいて、途中から「もう奴隷じゃないから、自由に生きろ」とか言って、「でも、オレたちのほうが上だからね」と言って、挙句の果てに「奴隷じゃないなら、一緒には暮らしたくない」とか、今さらそんなことを言っても。
本当に、自分中心ですよね。
呆れるくらいに、わがままな人たちだなあと、思います。