イスラエル元大統領の葬儀の異様さとは

何が驚いたかって、「ペレス」というユダヤ人のお葬式に、世界中の首脳が集まったということですよ。
日本のイグアナのみなさんは、このニュースを、ほとんど気にもしていないでしょう。
本当は、こういうものこそ、気にしなければいけないし、それが「何を意味しているのか」を、考えてみなければいけないんですよ。
だから、このブログでは、そういうことを語る。
みんなが知りたいのは、たぶん、カナダで殺害された邦人女性の事件のほうでしょうが、そういうものは、本当は、そんなに注目をする必要は、ないんです。
もちろん、被害者は気の毒なんですが、多くの人が、一時的に「知りたい」というふうに思っても、すぐに忘れるでしょ。
そういうものは、ほかに、そういうことを書いているサイトがいっぱいあるはずだし、ここでは、「もっと知らなければいけないこと」「もっと重要なこと」を知らせます。
「自分が知りたいと思うこと」が、「自分が知らなければならないこと」であるとは、限らないんですよ。

「本当の力」は、葬式でわかる

さて、シモン・ペレスとは誰ぞや。
シモン・ペレス
イスラエルの元首相で元大統領。
イスラエル建国の父の一人と言われている人ですね。
今の首相のネタニエフと比べれば、穏健派のほうだったと言われていますが、シオニストであるということは、ユダヤ人至上主義者であって、ユダヤ人の利益のためなら、パレスチナ人を殺してもいいと思っている人のうちのひとりであることには、変わりはありません。

その人が、9月28日に、93歳で大往生をしたと。
そうしたら、世界中の首脳が、いっせいに、彼のお葬式に詰めかけたんですよ。
これは、すごいことなんです。

ペレスの葬儀におけるオバマとネタニエフ
オバマとネタニエフ
ペレスの葬儀にオバマが出席、短時間とは言えどイスラエルとパレスチナのリーダーが同席(ロイター誌より)

出席をした外国の要人は…写真や記事で確認ができるだけでも↓

現職のトップリーダーは「現」、元は「元」をつけています。
  • バラク・オバマ(現アメリカ)
  • ビル・クリントン(元アメリカ)
  • ジャスティン・トルドー(現カナダ首相)
  • アッバス(現パレスチナ)
  • トゥスク(現EU議長)
  • オランド(現フランス)
  • サルコジ(元フランス)
  • チャールズ(イギリス皇太子)
  • デービッド・キャメロン(元イギリス)
  • トニー・ブレア(元イギリス)
  • マッテオ・レンツィ(現イタリア首相)
  • アンドレイ・ドゥーダ(現ポーランド首相)
  • オルバン(現ハンガリー首相)
まあ、イスラエルというのが、いったい「どういう勢力」に、支えられているのか、葬式というのは、一目瞭然になってしまう。
特にすごいのが、イギリスですよね。
まあ、歴史的経過を見ても、「産みの親」だから、そうなるんでしょうが、それにしたって、イギリスの偉い人が「総出」という感じは、ぬぐえない。
だからまあ、「イギリス=イスラエル」というくらいに思っておけば、間違いではないんじゃないんですか。
アメリカや、フランスもそうよね。
辞めた人までが、いそいそと来てる。
イスラエルが、やりたい放題をやれるのは、どうしてなのか、それは、何よりも、「葬式でわかる」ということです。
これだったら、パレスチナ人を含め、どんなアラブ人にも勝ち目がないということは、非常によくわかりますよね。
要するに、世界で一番力を持っている国は、イスラエルだということなんですよ。
国の大きさとか、GDPとは関係なく、一番偉いのは、イスラエル。
そうなのよ。

イスラエルのことを考えるたびに、この世に「正義」はないと思って、憂鬱になる

ロイターの記事で話題にしていたのは、パレスチナのアッバスと、イスラエルのネタニエフが、接近遭遇して、握手をしたという、そこですね。
まあ、これだけ「勝ち目がない中」を、よくがんばっているなあと、そういうふうに思うしかありません。
2年くらい前だったか、パレスチナなんかは、自分のところの「大臣」を、殺されているんですよ。
非武装で、平和的にデモをやっていただけなのに、イスラエル兵に殴り殺されているんです。
Ziad Abu Einさんという人だそうです。
パレスチナの大臣がデモ中に死亡(Aljazeera誌より)

画像はNBCより

左側の、首を絞められている人が、亡くなった大臣だそうです。
Ziad Abu Ein
彼がイスラエルに殺されたときに、外国の首脳の誰が、葬式に来てくれたんですかね。
そもそも、「そういうことはけしからん」とさえ、言ってくれた国はないんですよ。
それでも、アッバスは、こうやって、「病死をしたイスラエルの偉い人の葬式」には、来なければならず、文句ひとつ言えないと。
そして、パレスチナの代表が、とにかく来て、お悔やみを言ったということが、さらにこうやって、「パレスチナ人は、それほどイスラエルを恨んでいない」とか、「それほど恨んでいないということは、そんなにひどいことをしてこなかったからだ」とか、そういうふうに、イスラエルを正当化するための、プロパガンダとして、利用されてしまうんですよ。
だから、安倍普三が沖縄でやっていることもそうなんですが、こういうものを見るにつけ、この世はとにかく、強い者が勝つ、自然界と同じ弱肉強食であって、正義というものは、やはり、この世では実現されないのかなあと思って、憂鬱になってしまいます。
そういうのが、この葬式の感想ですね。
握手をするアッバスとネタニエフ