オバマ介入でも、まったく決着していなかった

はい、ちょっとあんまり突っ込んだ説明はできないんですが、ざっとでも、紹介しておいたほうがいいと思うので、取りあえず、します。

会社側が政府の意向を無視した

前の記事(過去記事:急転直下の政治判断でノースダコタのパイプライン工事が停止)で紹介したように、オバマの政治決断で工事が停止したはず…だったんですが、そうじゃなかった。
もともと、最高裁で、工事は違憲じゃないから、進めていいという判決が出て、負けていたんですが、そこにオバマが、ヒラリーの選挙対策として、人気取り目的で、一時的に介入したという話だったようですね。
当時、政府機関側から出された声明は、あくまでも、会社側に「工事を差し控えるように期待する」という「お願い」だったんですよ。
強制力がなかった。
なので、結局のところ、会社側は、「無視をすることにした」ということなんです。
「お願い」なんだから、無視をしたって、別に、問題はない。
さらに会社側は、工事を延期することで、1ヶ月あたり、8,000万ドルの被害が出るとしています。

サンダースの介入

自分の支持者を裏切って、クリントンの選挙に協力していたサンダースは、この件に関わっていました。
彼は、環境を汚染する工事に反対していて、クリントンの応援をしていたはずの9月にも、ホワイトハウス前に集まった先住民3000人の前で、工事反対の演説をしていたそうです。
さらに、工事が中止されなかったために、サンダースは、10月になってからも、オバマにあてて、工事中止に向けてきちんとした対処をするように訴えています。
英語版wikipediaより

In September, Senator Bernie Sanders spoke to a crowd of about 3000 members of the Standing Rock Sioux Tribe and other tribal nations and supporters at a protest held outside of the White House. Saying "the pipeline threatens the environment and water resources and exploits Native Americans," he asked President Obama to take action and conduct a full environmental and cultural impact analysis of the project, which he believes would kill the pipeline.[78] Following the use of the National Guard and armed militia in riot gear to remove protesters from a protest camp in October, Sanders again called on the president to suspend construction of the pipeline. In a letter to the President, Sanders said in part: "It is deeply distressing to me that the federal government is putting the profits of the oil industry ahead of the treaty and sovereign rights of Native American communities. Mr. President, you took a bold and principled stand against the Keystone pipeline – I ask you to take a similar stand against the Dakota Access Pipeline."[86]
だから、サンダースは、クリントンへの支援をやめると言えばよかったのに。
オバマが言うことを聞かなければ、クリントン支持をやめるし、自分の支持者にも、クリントンに投票しろと言うのをやめると。
どうして、そうしなかったのか。
そこらへんが、「民主党員を辞める気がないサンダース」の限界ということなのか。

「国対国として」

いっぽう、打つ手のなくなった先住民側は、いよいよ、先住権の行使に踏み切ったということで、ここが重大なポイントなんです。
これは、沖縄にも、アラスカにも、ハワイにも、同じことが言えるからです。
だからこそ、よく調べていなくても、ざっとでも、紹介しておく価値があると思いました。
In an October 28 public statement, Chief Arvol Looking Horse, spiritual leader and Keeper of the Sacred Pipe Bundle of the Lakota/Dakota/Nakota Nations, invoked his role as the voice of traditional government of the Great Sioux Nation and called upon President Barack Obama to communicate "nation to nation, as indicated by our treaties."[85] Looking Horse called upon President Obama to keep his word:

10月28日の公式声明で、ラコタ国・ダコタ国・ナコタ国の聖なるパイプバンドルのスピリチュアルリーダーでキーパーのChief Arvol Looking Horse(酋長の尊称らしい)は、彼の地位をthe Great Sioux Nation(グレートスー国)の伝統的政府の代表とし、オバマ大統領に対し、協定に基づいて、「国と国として交渉しよう」と呼びかけた。
ルッキングホースは、オバマ大統領に、約束を守るように要求した。

When you met with our people on your campaign trail in Sioux Falls, South Dakota, you stated that you are a lawyer and understand treaty documents. You told us that you realized our treaties were violated and you would address these violations against our people if you became President. This was your Word.[85]

あなたの選挙戦で、サウスダコタのSioux Fallsでわれわれに会ったときに、 あなたは、あなたが法律家だから、協定文書のことは理解できると言った。
あなたは、われわれの間の協定が破られていると、あなたが大統領になったら、これらの協定違反について、声明を出すと言った。
これがあなたの約束だ。
オバマに対し、「国と国として交渉しよう」と言い出したのです。
アメリカ VS Great Sioux Nation ということです。
もちろん、先に住んでいたのは先住民。
先に「先住民の国があった」わけだから、あとから来た人たちが、勝手に「別の国」を作っても、先住民が、自動的にそこのメンバーになるというわけではない。
本来は。
先住民は、本来は、あとからやってきた人たちが作ったルールに従う筋合いはありません。
なので、先住民の代表:酋長さん(Chief Arvol Looking Horse)は、「約束を守れ」というふうに、オバマに要求していますね。

画像はIndian Countryより
Chief Arvol Looking Horse
さらに、オバマは、自分の選挙戦(2008とか2012)で、サウスダコタの先住民に、いいことを言って、いかにも工事を中止してやるように思わせて、自分に投票させていたということらしい。
なのに、何もしなかったから、先住民側が、最高裁で負けるところまで行った。
とにかく、これは大変なことになりました。
オバマが、「やる気がなかった」「いい加減だった」から、こんなことになった。
黒人指導者が、「民主党は何もしてくれないから見切れ」と言ったのは、間違いじゃない。
黒人だけじゃなくて、先住民も、同じように扱われていて、ただ票だけを要求し、ウソをついて、あとは大企業の言いなり。

問題は、ここの先住民たちは、どうやら、失業率が7割とか、所得が低いとか、そういうことがあるらしい。
すると、福祉で生きている人が、かなりいるということが予想されるから、「別の国だ」と言った場合に、そこらへんをどうするのかと。
まあ、沖縄にもアラスカにもハワイにも言えることですが、福祉受給率が高いのは、「侵略の賠償金の一部」として、計算しておけばいいと思うんですね。
「分離独立をするのであればの話」ですが、あとで、正式に、侵略に対する賠償金をまとめて請求し、その中から相殺したらいいという話。
沖縄ならば、戦時中の日本軍による虐待のぶんも、全部請求できる。

とりあえず、やっぱり詐欺師だった

まっここでの結論としては、取りあえずですが、オバマ政権というのは、やはり、詐欺師だったと。
前から言っていますけれど、オバマに対し、なんらかのいいイメージを持っている日本イグアナは、今すぐ捨てなさい。
オバマが、安倍普三みたいなファシストを支え続けたのも、不思議じゃない。
だって、自分のところは、もっと滅茶苦茶だったんですから。
まっアレですよね、オバマ自身は、ドローンを飛ばして、中東の女子供を無差別に殺しているんですから、安倍普三のすることなどは、なんとも思わないのは、当たり前です。
だからまあ、「オバマ路線」を引き継がれたら、ほとんどすべての人の不幸が続く。
沖縄も同じ。
そういう話です。

ノースダコタパイプラインの件がトランプ叩きに利用されてしまう不思議

さて、以前にも紹介したStanding Rock Siouxというアメリカ先住民の件ですが、彼らの居住地や聖地の下にオイルのパイプラインを通すか通さないかというので、先住民側と会社側が対立し...