ネタニエフがトランプに電話で祝辞

トランプがイスラエルのネタニエフをホワイトハウスへ招く(Global Times誌より)

こういうのも、中国政府の新聞は、ちゃんと目を付けて、注目しているわけなんですが、まずは、どうしてこの話が出てきたのかという「経過」を、なるべく正しく把握しないといけないんです。
これを見る限りでは、トランプ側が「発表」したものではないんですね。
どっから出てきたのか。
それは、「イスラエル政府側」からなんですよ。
それはどういう意味になるかというと、「自慢してる、宣伝してる」という意味になる。
イスラエルのネタニエフは、トランプとは、長年の知り合いだから、さっそく当選祝いの電話をしましたよと、ひけらかすと、まずはそういう意味合い。
そして、トランプは、
Trump invited Netanyahu for a meeting in the United States "at the first opportunity."
と言ったと「イスラエル側が言っている」そうなので、まあ、社交辞令とも取れるし、どういう意味合いなのかは、けっこう不明。
前の記事でも述べたように(過去記事:トランプがホワイトハウスを訪問「移民対策、健康保険、雇用が優先事項」)、たぶんですが、トランプという人は、本質的には、非劇場型政治家で、シビアな問題ほど、裏でやって、終わった時にしか、表に出さない。
だからまあ、ネタニエフに、ワシントンで会いたいと言ったことが、どの程度どういう意味合いなのかは、まだわからないけれど、イスラエル側としては、公表したかったんですね。
Netanyahu congratulated Trump on his victory. "The two leaders, who know each other for many years, had a warm and hearty conversation," according to a statement released by the Prime Minister's Office.

ネタニエフは、トランプの勝利に祝いの言葉を述べた。
(イスラエル)首相官邸の声明によると、「長年の知己である2人のリーダーは、暖かく心のこもった会話を交わした」。

The two also discussed "regional issues," the office said.

2人は、「地域の問題」についても、話し合ったと、官邸は語った。
「地域」って、そもそも、「所属地域」が違うでしょうが笑。
まあねえ。
こうやって、周辺国(中東の)に、示威行為をしているんですよね。
「新大統領とは、もっと強力なタッグを組むから、おまえらがぶっ潰されるのは、時間の問題だぞ」と。
病気ですよねえ。
「コバンザメ体質」と言いますか、まっ、こういうところは、かなり、安倍普三に似ているとも言える。

期待で胸がいっぱいのイスラエル

netaniehu
前にも述べたように、トランプは、選挙中には、オバマは弱腰だとして、イランとの核合意の件を見直すと言って、公約…だったのかな、 なにしろ、「強気発言」をしていたので、今になって、その件を、けっこう突っ込まれている。
さらに、イランの件は、イスラエルにとっては、重大な意味があるから、「期待」でいっぱい、だから、この記事にもあるように、
Earlier in the day, Netanyahu called Trump "a true friend of the State of Israel", and said he hopes to "continue to strengthen the unique alliance between our two countries and bring it to ever greater heights."

この日、(電話に)先だって、ネタニエフはトランプを「イスラエルの真の友」と呼び、「両国間の特殊な同盟を継続し、強化し、もっと高みに持って行きたい」と述べた。
…という、胸いっぱいなわくわく感が。
するとなんだ、トランプは、実は、イスラエルのヒモがついていて、イスラエルの期待に応えるべく、オバマやクリントン以上に言いなりになるつもりで、大統領になったのか?
そういうのも、アリかもしれないんですが、実際には、ないと思う。
というのは、彼が大統領になった理由と、「イスラエルを喜ばせること」が、矛盾してしまうからですね。
普通のアメリカ人を幸せにしたいなら、アメリカの税金を食い物にし、米軍をこき使っているイスラエルと、それを可能にしてきたイスラエルロビーをなんとかしないといけない。
これは、両立はできない。
イスラエルを喜ばせつつ、普通のアメリカ人を幸せにするということは、無理。

イスラエルは、「病人」として扱わねばならない

そうなると、トランプは、どうするつもりなのか。
そこらへんが、アレですよね。
まず、前にも述べたように(過去記事:オーチャード作戦~イスラエルは、シリアの核施設を破壊していた~)、イスラエルという「国」は、「PTSDの病人」なんです。
正気じゃないんですよ。
だから、「頭の病気の人」だと思って、そういうつもりで扱わないと、何をするかわからないから、大変。
なので、「説得」とか「交渉」は、ものすごく慎重にやらないといけないし、やりかたを間違えれば、トランプ自身が暗殺される可能性も、かなりある。

イスラエルを納得させないと、シリア内戦は終わらない

どうするのかって…私がトランプだったら…まずは、自分がプーチンと話をつけるから、話がつくまでは、シリアへの(イスラエル軍の)直接空爆をやめてくれと言いますね。
あとはまあ、アルヌスラをどうするのかという話も、しないといけないんですが、いっぺんにいろいろ言うと、発狂して、なんか、とんでもないことをやるかもしれないから、アレだな。
プーチンと話をつける前に、ネタニエフを納得させておくということは、絶対に必要で、だから、順番としては、イスラエル対策を先にやらなければならない。
イラン、ここの合意は、どうにもならんでしょう。
イスラエルは、シリアの(核施設の)ときに、当初要望していたように、まずは、米軍が空爆で破壊してくれることを期待しているはずですし、たぶん、オバマが断ったから、自力でやろうとしたけど、それも止められていたんでしょうが、トランプがGoサインを出せば、やる気でいるでしょう。
病気だから。
なので、どうするか。
さらに、なにがなんでもアサド政権を倒すと、これも、イスラエルが納得しなければ、やめさせることができない。
だから、ここらへんも、プーチンとの交渉なんですよね。

「イスラエルの無害化」こそが、人類にとっての「本当の喫緊の課題」

あとはまあ…シリアでは、アサドの政府軍+ロシア軍が優勢になって、反政府軍とISISは、どんどん押し出され、トルコはアメリカの言うことを聞かなくなって、クルド兵(反政府軍)を空爆しに来るし、レバノンに親イラン政権ができた(過去記事:レバノンに親イラン政権が誕生~新大統領は83歳~)のもあるから、イスラエルは、前よりも焦っているし、この状況で、ちょっとなんかあれば、発狂する可能性が高い。
モサドを駆使して、ナチの逃亡犯を追いかけて行って、よその国で殺していたとか、それはまあ、本来は犯罪ですが、それに対し、「ダメだ」という人は、そんなにいないかもしれないし、さらに、「ほかの人には関係ない」から、それでもよかったんですが、イスラエルが、「それ以上のこと」まで、「自衛行為」としてやるようになったら、世界は、本当に困ったことになった。
最近では、日本みたいな、無関係な国まで、巻き込もうとしてきた。
そして、たまたま、安倍普三のようなアホがいたために、見事に引っ張り込まれてしまった。
だから、イスラエルという国を、どうやって、「なるべく人類に無害な存在にしていくか」ということは、アメリカだけの問題ではないんですが、アメリカがエサを与えて、ここまで育ててしまったんだから、責任を取って、なるべく毒気を抜いてもらうしかないし、それが、アメリカの責任だと思いますね。
イギリスも、共犯なんだけど、今は、それをやるべきなのは、アメリカですね。
トランプは、これに失敗すると、自分の目的が達成できないとか、支持率が下がるとか、自分が暗殺されるだけなら、まだいいですが、もっとひどいことになるかもしれないから、真剣に、全精力を傾けて、ちゃんとやってもらいたいと思いますね。